真鍮製品の経年変化とお手入れの基本
真鍮は銅と亜鉛の合金で、時間とともに表面が酸化して色が変わります。磨き上げた金色から、落ち着いたアンティーク調の色へ。この変化を「くすみ」と感じるか「味」と感じるかで、真鍮との付き合い方が変わります。
なぜ真鍮は変色するのか
真鍮の変色は、空気中の酸素・水分・皮脂との反応によって起こります。手で触れる頻度が高い部分は早く変色し、触れない部分はゆっくり変化します。その差が、使い込んだ真鍮特有の「ムラ」を生み出します。
当店の真鍮一輪挿しは、製造時からマット仕上げにしています。最初から磨き上げた状態ではないため、変色の進み方が均一で、経年変化が自然に見えます。
変色を楽しむか、元に戻すか
変色した真鍮を元の色に戻したい場合は、市販の金属磨き剤(ピカール等)を使います。柔らかい布に少量取り、円を描くように磨いてください。磨いた後は必ず乾いた布で拭き取ります。
一方、変色をそのまま楽しむ場合は、乾いた布で表面の埃を拭く程度で十分です。水分が付いたときはすぐに拭き取ることで、斑点状のシミを防げます。
保管と日常の注意点
真鍮は湿気に弱いため、水回りへの長期設置は避けた方が無難です。一輪挿しとして使う場合は、水を入れたままにする時間を短くし、使用後は内側を乾かしてください。
塩分・酸性のものが付くと変色が早まります。花の茎から出る液が内側に残ると、変色が進みやすいです。週に一度、内側を水で洗い流す習慣をつけると長持ちします。
真鍮は手をかけるほど、自分だけの表情になっていきます。お手入れ方法で迷ったときは、実物を持ってご来店ください。一緒に確認します。