ベジタブルタンニン革のケア方法と経年変化
ベジタブルタンニン革は、使い始めてすぐに変化が始まります。最初は硬く、色も均一ですが、手の脂・光・空気に触れることで少しずつ表情が出てきます。その変化を「劣化」と感じるか「育ち」と感じるかで、革との付き合い方が変わります。
タンニン革とクロム革の違い
革のなめし方法は大きく二種類あります。タンニンなめしは植物由来のタンニン酸を使い、時間をかけて革を仕上げる方法です。クロムなめしは化学薬品を使い、短時間で均一な仕上がりになります。
タンニン革は硬くて重い反面、使い込むほどに柔らかくなり、色も深みを増します。クロム革は最初から柔らかく軽いですが、経年変化は少ない。どちらが良いかではなく、何を求めるかによって選ぶものが変わります。
日常のケアでやること、やらないこと
基本は乾いた布で表面の汚れを拭くことです。週に一度、使った後に軽く拭くだけで、革の状態はかなり変わります。汚れが蓄積すると革の繊維が詰まり、オイルが入りにくくなります。
オイルは月に一回程度で十分です。塗りすぎると革が柔らかくなりすぎて型崩れの原因になります。指先に少量取り、薄く伸ばすように塗ってください。塗った後は直射日光を避けた場所で半日ほど乾かします。
やってはいけないのは、濡れたまま放置することと、ドライヤーで急乾燥させることです。どちらも革の繊維を傷め、ひび割れの原因になります。
- 乾いた布で週一回拭く
- オイルは月一回、薄く塗る
- 濡れたらすぐに布で水分を取る
- 直射日光・高温多湿を避けて保管
雨に濡れてしまったとき
タンニン革は水に弱いと言われますが、正しく対処すれば問題ありません。濡れたらすぐに乾いた布で表面の水分を押さえ、形を整えて風通しの良い場所で自然乾燥させてください。
乾いた後に白っぽいシミが残ることがあります。これは革の中の塩分が表面に出たものです。オイルを薄く塗ることで目立たなくなることが多いです。
革のケアに正解は一つではありません。使い方・気候・保管環境によって、同じ革でも変化の仕方が違います。気になることがあれば、ご来店時に実物を見ながら相談してください。